少し残念
カナディアンロッキーを代表する街、バンフ。
この街には、日本人ガイド会社だけでも数社存在する。
大手旅行会社からのお客様を中心に扱う会社から、インターネットや雑誌からお客様を集めている会社まで、営業スタイルは様々。
国立公園という自然の保護を最優先に考えている場所でビジネスを行う以上、営業スタイルは様々でもまもらなければならないことがある。
自然を大切に思う気持と、定められた規則を守ること。
野性動物を発見し、車を止めて写真を撮る。
野性動物がその場所から移動をしてちょっと先で足を止めて草を食べる。
その野性動物についていき、近くで車を止めて写真を撮る。
すると、野性動物はまた車から離れた場所へ移動をして草を食べる。
また車を移動する。
このごくありふれた光景でも、ワーデン(自然保護官)の目に留まれば、反則切符をもらうことになる。
野性動物からみて、人間の近づく距離に不快感を示している。
にも関わらず、何度も野性動物に近づく行為は、国立公園の理念から反する。
ということで、反則切符が切られるのである。
我々は、お客様をこの地にお迎えするにあたり、営業スタイルは異なるにしても、その国立公園の理念に反した行為を行うことは、仕事の場においても、プライベートの場においても、日本からのお客様の見本となるべく行動をとるべきではなかろうか?
私は少なくとも、そう考えてこの仕事を続けている。
が、しかし、とある会社のプライベートでの出来事がYOUTUBEにアップされているのですが、執拗に野性動物を追いかけて、至近距離から動画を撮影しているのです。
営業スタイルは異なっても、せめて国立公園の理念に反する行為を自ら行うことだけは、あってはならないと考えていただけに、残念な気持で一杯になりました。
弊社スタッフには、そんな行為に及ぶことが無いよう、周知し、意志を同じくする仲間同士の信頼関係を崩すことにならないようにしたいと思いました。